令和テーラード | ANCELLM
軒先が随分と冬を匂わせてきた。
彩りを終え、色を鈍らせた紅葉。落葉。
飄々と冷たい風が吹き、急に冷え込んだものだから朝の支度に戸惑う。
12月。今年は長く感じた秋がいよいよ終わり、紛れもない冬の到来。
寒くなったら。と出し惜しんでいた冬服に漸く袖を通すことができる。
暖かなコートを羽織って姿見の前に立つと、普段より大人びた自分が映る。
ようやく冬本番だというのに、2022年の内から2023春夏シーズンに突入したANCELLM。アパレル業界特有の流れの早さには一生慣れる気がしない。
先週は代表作となるデニムが並び、明日からは展示会で見た時からとても気に入っていたテーラードジャケットと組下となるパンツがお目見えします。
大胆に広がるAラインと美しい弧を描くフロントカット。
ラペルは本来の形を成さぬまま裾まで伸ばして折り返し、閉じるとスタンドカラーに顔を変える。ラフさを残した余所行きにも、牧師じみたモードテイストにもなれる服。
リネンが多くを占めるブレンドに艶とネップが映るブラックと、リネンの軽さにコットンの湿度を加えた木目のヘザーホワイト。程遠すぎて夏どころか春も想像できないけれど、この軽さに感謝を伝えたくなる日は必ず来る。
素朴なタッチだけど、形のせいか此度のファブリックはいなたさより都会的な感じがする。テーラードに必要な堅さはなんとか体裁を保てるくらいに抑え、ANCELLMらしい独特の抜けを持った抜群の仕上がり。
テーラード善とは全くしないテーラード。スタジャン善としないスタジャンの時のように、この遊び心がANCELLMの魅力だといつも思う。
とりあえず袖を通して欲しい。テーラードジャケットの伝統が崩れ落ちるような斬新さ。
1960年代にこれをテーラードと呼んだら「仕立ての悪いテーラーだ」なんて言われるんだろうけど2023年は違う。
そして仕立てはやはりANCELLM。しっかり作り込んでいます。
シャツでもフーディでもカットソーでもボロボロのスウェットでも。気の向くままに合わせてみてほしい。何に重ねても様になる。
今の季節からセーターを合わせても格好良い。無理して寒さに耐えることはなくて、上からコートを羽織れば良い。
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2022年も締め括り。残りの数日もよろしくお願い致します。
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